SaaS vs. PaaS vs. IaaS vs. VPS vs. オンプレ

SaaS vs. PaaS vs. IaaS vs. VPS vs. オンプレ

私の覚書として乱暴にまとめておく。

(# 特に PaaS vs. IaaS vs. VPS がメインです。)

SaaS (Software as a Service), PasS (Platform as a Service), IaaS (Infrastructure as a Service) はクラウドコンピューティングサービスの一種。 提供する機能やサービスの多さ順にソートすると以下のとおり。

SaaS > PaaS > IaaS

サポートしてくれるものを適当にまとめたのが下の表。

SaaS PaaS IaaS
Google Apps, Salesforce Heroku, Engine Yard, Sqale, Google App Engine Amazon Elastic Compute Cloud (EC2), Google Compute Engine
Application -
Middleware √  √  -
OS √  √  √ 
Hardware √  √  √ 
Network √  √  √ 

VPS (virtual private server) は定められたスペックの仮想化環境がそのまままるっと提供されるもの。 そして、オンプレ(on-premises)はサーバ調達からまるっとご自分で。

SaaS, PaaS, IaaS の中で最も提供する機能が少なくVPSと近しいものは IaaS。 よって、まずは IaaS と VPS の比較から。

IaaS の中で最も有名な例を上げると Amazon EC2VPSさくらインターネットとかconohaとか。 IaaS と VPS は両方共、サーバ、ストレージ、ネットワークを提供する。 しかし、異なる点がひとつあって(本当はもう少しあるが特徴的なもの)、それはCPUやメモリ容量などのリソースを柔軟に変更できるかどうか、という点。

この2つのうちどちらを選択するべきかについてはサービスによって異なって、 例えば突然スケールアウトが必要なサービス、例えばバイラルメディアとかSNSとかの場合にはIaaSとかのほうが向いている。 一方で、企業ページのウェブサイトとかその手のものについてはVPSで十分そう。

このへんの詳細は http://gihyo.jp/design/serial/01/hosting_department/0013 が詳しい。

次に PaaS と IaaS の比較。

PaaS は IaaS よりも提供されるサービスが更に多くて、RDBMSやキャッシュサーバ、その他必要そうなミドルウェアが最初から提供されていて、 スケーラビリティやシステム運用上必要な監視ツールなどについても提供してくれるというもの。

PaaS で有名なものは Heroku とか Engine Yard とか。

(PaaS の魅力とかは https://www.engineyard.co.jp/paas-vs-iaas とかに詳しい)

しかし当然その分柔軟性は更に低くなり、いろいろ問題点が指摘されていたりもする。

reference